始まりと終わり


産まれる時は誰もが泣いて産まれる
この世界に生まれる事が怖くて泣く
だけどすぐに教えてくれる
この世界は怖くないよと教えてくれる
生まれてきてくれてありがとうとたくさんの笑顔が出迎えてくれる
だからこの世界で命は生きていける
そしてたくさんのことを知り、心に識す
楽しいこと、嬉しいこと、寂しいこと、悲しいこと
笑顔、涙、怒り、色々な気持ちを覚え、心に織り込んでいく

やがて誰もがこの世界から去る
それは必然、逃れることは出来ない道
産まれた時と違うのはあなたを包む周りの感情
あなたと別れる事が悲しいと泣いている
今まで識し、織り込んできたあなたの心
最後に識され、織り込まれるもの
それは愛されていたという事実
だからこそあなたは泣いていても笑っていられる
この世界を去るけれど
この世界にまだ留まる命に残せるものがあると
愛されてとても幸せだったと、この世界は悲しみが溢れているけれど
それ以上に愛が満ち溢れているということを
様々な色で織り込まれた心は、最後まで織り込むと、愛になるのだと
残す者たちに、あなたの笑顔で識すこと
それがあなたの終わりの役割

だけど信じて欲しい
命は終わるのではなく、永遠に継がれていく
あなたの終わりは"終わり"ではなく、永遠に続く命への"続き"なのだということを

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